シャー満太郎のブログ

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タイの結婚式はこんなんだよって話 後編

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こんつは! シャー満太郎です。
 
実はこのシャー満太郎、数年前にタイ出身の女性と結婚いたしました。
 
今回はそのタイでの結婚式の話、後編です。
 
前編はこちら↓

www.shermantaro.com

 

それではつづきをどうぞ。
 
 
 

式場到着

 
前回、強制パレードの主と化したシャー満太郎。
 
相変わらず、拡声器からジャンジカとエレキギターの爆音が流れ、リズムに合わせノリノリの踊り集団。
 
その集団に埋もれるようにシャー満太郎が歩いて行きます。
 
まあ皆さんもお察しの通り、嫁っ子の実家に向かってますね。
 
たぶんですが要するに、新郎が新婦を迎えに来た、というパレードだったんですね。 
 
ジャンジカジャンジカ爆音鳴らしながらバースデイケーキみたいなものを持って「迎えに来たぞ~嫁っ子迎えにきたぞ~」って感じで歩いてきたわけです。
 
そんで、親族の人たちが「よく来たな~よく来たな~」って歓迎の踊りをしていたんじゃないかと思いますね、たぶん。
 
そして、ついに長かったパレードも終わりを告げ、嫁っ子の実家が見えてきました。
 
実家には嫁っ子とその家族、そして結婚を祝いにきた沢山の人たちが待ってます。
 
いやー、実家に着いたときは自分の実家じゃないですが、ホッとしましたね。
 
何というか、ひと仕事終えたと言うか。
 
さて、ホッとしてヘロヘロのシャー満太郎は、靴と靴下を脱がされ嫁っ子の妹さんに足を洗ってもらいます。
 
タイでは足を洗うという行為は、敬意と感謝を示す行為なんですね。
 
洗ってあげている人に対し「ありがとう」という気持ちを示すことなんです。
 
なので、この時の場合は「歓迎いたします」という意味ですね。
 
こちらが足を洗ったときの写真です↓

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ヘロヘロで不安定なので、両脇を支えられ足を洗ってもらいってます。
 
足を洗うと、奥から嫁っ子が出てきました。
 
晴れ晴れとした清々しい顔です。
 
今日の結婚式は嫁っ子が主役ですからね、写真もアイドル並みに撮られ幸せそうでした。
 
 
 

結婚式本番

 
さて、いよいよタイ式の結婚式が始まりました。
 
ジュウタンがひかれた華やかな場所に、嫁っ子と親族とともに座ります。
 
その式場の中央には、葉っぱで出来たタワーと、シャー満太郎と叔父さんが持ってきたバースデイケーキ的なものも置いてあります。

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華やかに飾られた式場
 
その式場を囲むようにして、お祝いの人たちが席に座り、結婚式を見守ります。
 
葉っぱで器用にタワーを作ってんなぁと感心していると、祈祷師による祈りが始まりました。
 
このシャー満太郎、タイは仏教の国なので、てっきりお坊さんが儀式をするのかと思ってましたが、結婚式の祈祷をする専門の方がいらしゃるんですね。
 
その祈祷師さんが「この二人の~結婚を~認めたまえ~」みたいな祈りをこのタワーに向かって捧げます。
 
その間、新郎新婦や親族も手を合わせ祈ります。
 
そのときチラッとタワーを見て驚いたんですが、なんと葉っぱの隙間からご飯が見えるじゃなんですか!
 
なんと、このタワーはご飯で出来た「ご飯タワー」だったのです!
 
このタワーは実はウエディングケーキ的存在で、あとでケーキカットならぬご飯カットして、みんなでおいしく食べんじゃないの! って思っていたんですが、最後まで食べませんでしたね。
 
タイでは結婚式に限らず、お祝いの席ではこのご飯タワーをお供えし、良い人生が送れるよう祈るんですね。
 
日本で神主さんが結婚や家を建てるときに、おはらいするのに似ています。
 
ちなみにタワーの葉っぱは、バナナの葉だそうです。
 
祈りの間には、嫁っ子のお父さんとお母さんにパレードで持ってきたバースデイケーキ的なものを渡したり、指輪を交換したり、ほっぺにチューしたり、ツリーの先端に付けられたお線香に火を点けたりと忙しく儀式を執り行いました。
 
その儀式の中、シャー満太郎の後ろには世話係的なおばさんがいて、手取り足取りシャー満太郎に何するかを伝えてくれます。
 
この世話係のおばちゃんに「これ持って祈る」「ほっぺにチューして」とかジェスチャーで教えてくれます。
 
日本の神社や教会での結婚式は、厳格で「おごそか」に行うようなイメージですが、タイの結婚式は周りの人たちもペチャクチャおしゃべりをしながら、ラフな雰囲気で行います。
 
なので汗びっしょりのシャー満太郎の額を、嫁っ子がハンカチで汗を拭えば「オー、ペチャクチャ!」と外野のおじさんがからかって「ワハハハ」と笑いが起こり、世話係のおばちゃんのジャスチャーが伝わらずシャー満太郎がオロオロしていると外野から「ペチャクチャ!」と突っ込みが入り「ワハハハ」と笑いが起こります。
 
このシャー満太郎、人から笑われるのが大好きなコメディアン体質なので、笑われて結構ご機嫌でした。
 
中でも横にいるおばちゃんが、丸めたご飯にゴシゴシとお札こすり、シャー満太郎の背後からこのご飯を口に放り込んだときは、みんな大爆笑でした。
 
それはあまりに急な出来事だったので、シャー満太郎が「鳩が豆鉄砲的」な顔をして、ビックリ仰天したのが会場の人たちのツボに入ったようです。
 
笑いに包まれた会場を見て、コメディアン体質のシャー満太郎は大満足です。
 
さて、このタイ式の結婚式では、重要なツールがあります。
 
それは「ヒモ」です。
 
まず、1本のヒモの左右を、新郎と新婦の頭に巻かれます。
 
ヒモで新郎の頭と新婦の頭が、つながるような状態ですね。

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ヒモで結ばれた新郎新婦

 

これでふたりは「結ばれた」ということになるんですね。

 
そして今度はタワーに1本ヒモが巻かれ、祈祷師、新郎、新婦が手に持ち祈ります。
 
ヒモをを通し、ご飯タワーに幸せを祈るんですね。
 
そして式の終盤には、祈祷師さんが「お幸せに」というよなことを新郎と新婦に伝え、ふたりの腕にヒモを巻きます。
 
そのあと親族や祝いに来てくれた人たちが挨拶に来て、ひとりひとりヒモを一本ずつ新郎と新婦の腕に巻いていくんですね。
 
このヒモは「おめでとう」の意味を込めたヒモです。
  

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「おめでとう」のヒモを結んだ腕
モリモリに巻かれたヒモ1本1本に、祝福の気持ちが込められていると思うと、胸が熱くなりますね。
 
このヒモは後日腕から外し、新郎新婦の枕の中に入れます。
 
枕のヒモには「いつまでも結ばれ続けますように」との願いが込められています。
 
さて、式の最後は96歳にもなるご長寿の嫁っ子のおばあちゃんに、ヒモを結ばれ終わりました。
 
嫁っ子から「ご苦労様、ありがとう」と言われ、感無量のシャー満太郎でしたが、次の瞬間
 
「じゃあ行くわよ!」
 
と手を引かれ、今度は嫁っ子とともに、お父さんご自慢のピックアップトラックへ。
 
車に揺られること約5分、またしても真っ直ぐ伸びるあの国道で降ります。
 
また、また、あのパレードか! と不安に思っていると
 
「はーい、そこにお二人さ~ん、そこに立って~」
 
みたいなことを言っている、カメラマンさんが。
 
そのカメラマンさんに
 
「はい、旦那さん腰をもっとグイっと花嫁さんに近づけて! もっとグイっと!」
 
なんてポーズを注文され、バシバシ写真を撮られます。
 
道の真ん中で撮ったり、畑の中に入って撮ったり、とにかくバシバシ撮られます。
 
こんな写真や↓

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こんな写真や↓

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こんな写真ですね↓

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って、アイドル気分かーい!
 
はい、結局ふたりしてアイドル気分になったところで、おしまい。
 
 
 
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